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日帰り手術


当院で行っている日帰り手術について


白内障手術

濁った水晶体を取り除き、代わりとなる眼内レンズ(人工水晶体)に置き換える手術です。

1. 一般的に多く行われている「超音波乳化吸引術」
 濁った水晶体を超音波で分割して取り除き、眼内レンズを挿入します。
 短時間かつ傷口が小さいため、安全性が高い手術です。

2.「水晶体嚢外摘出術」
 白内障が極度に進行した場合に行います。

(さらに特殊な白内障の場合は「眼内レンズ逢着術」を行います。)

眼内レンズの種類

1. 単焦点レンズ(健康保険診療)

遠く、または近くの1箇所にピントを合わせます。
読書やスマートフォン、パソコンなど近くを見ることが多い人は、
近くに焦点を合わせる眼内レンズを挿入します。その場合、遠くを見るときは眼鏡が必要になります。
スポーツや車の運転など遠くを見ることが多い方は、遠くに焦点を合わせる眼内レンズを挿入します。
近くを見るときは眼鏡(老眼鏡)が必要になります。


2.多焦点レンズ

単焦点レンズと比べると、見える範囲が広いため、眼鏡をかけることが少なくなるメリットがあります。
デメリットとして、慣れるまでの間、ピントがあまく見え方に違和感が生じることがあります。

当院で使用する多焦点眼内レンズ
・2焦点眼内レンズ(健康保険診療)
・3焦点眼内レンズ(選定療養

「3焦点眼内レンズ」に特有な留意点について
選定療養が認められている
・片眼あたりのレンズ代金  乱視なし28万5000円 / 乱視あり30万7000円
・距離によっては見えにくい場所がある(特に中間距離)
・手術後にグレアが見える(光がすじ状に散って見える、特に夜)
・手術後にハローが見える(光の周りに光の輪が見える、特に夜)
・単焦点眼内レンズよりもコントラスト感度(色の濃淡)がやや弱い
・レンズの度数ずれによる視力不良(期待したように見えない)
・手術中の合併症によっては多焦点眼内レンズを入れることができません
 その場合は通常の単焦点眼内レンズを使用します
・見え方に慣れるまで時間がかかることがある
・30cm前後の近い場所を長時間見る時には、老眼鏡が必要になる場合がある
・通常の日常生活でおおよそ眼鏡なしの生活ができる状態を目指して手術を行いますが、
 必ず計算通りになるとは限らないため見る距離によっては眼鏡が必要になります
 メガネが100%必要なくなる手術ではありません

多焦点レンズを使用しないほうがよい場合
・眼底に別の病気がある(糖尿病網膜症 黄斑変性 ぶどう膜炎など)
・進行した緑内障がある
・角膜の混濁などの疾患がある
・乱視が極端に強い
・小児
・斜視がある
・見え方に強いこだわりがある

白内障手術後の視力について注意点
白内障の手術は濁った水晶体を取り出して、再び目の中に光が入るようにする手術です。
目の奥の網膜や視神経、脳などに障害がある場合は(例:加齢性黄斑変性症、糖尿病網膜症、緑内障、視神経炎、ぶどう膜炎、脳梗塞など)白内障手術を行っても、きれいによく見えない場合があります。
乱視の強い方は乱視を矯正する眼内レンズを手術で使用しますが、乱視が完全になくなることはないため白内障手術をしても眼鏡による乱視の矯正が必要になることがあります。

白内障手術に伴う危険性
最も重大な合併症は細菌性眼内炎です。
2000眼から5000眼に1人と稀ですが、細菌性眼内炎を発症すると緊急の再手術が必要になり、
状況が悪ければ視力が大きく低下または失明することがあります。
手術中に眼内で大量に出血(駆逐性出血)を生じることがごく稀にあります。
この場合はすぐに手術を中止しますが、状況が悪いと失明することがあります。
外傷後、アトピー性皮膚炎に伴うもの閉塞隅角緑内障、糖尿病等のある方で
目の状態が悪いと人工のレンズを1回の手術で入れられないときがあります。
その場合は後日再手術を行い人工のレンズを眼内に固定します。
手術中に緊急の処置を行う必要性が生じた場合は適宜対処します。

多焦点眼内レンズを用いた手術は、従来行われてきた白内障手術と術式は同じため安全性の高い手術ですが、
稀に合併症を生じることもあります。
また、手術後に希望していた(期待していた)見え方にならない場合もあります。

 100%成功する手術はありません
 100%満足の行く見え方にすることは困難です


  


緑内障手術

エクスプレスを用いた緑内障手術

硝子体手術

黄斑前膜(網膜前膜)、糖尿病網膜症、黄斑円孔、硝子体出血

眼瞼手術

加齢による下眼瞼内反症
霰粒腫手術(局所麻酔)
眼瞼腫瘍(良性)

結膜手術

翼状片手術、結膜弛緩症手術

眼内注射

加齢性黄斑変性症
網膜静脈閉塞症によるのう胞様黄斑浮腫
糖尿病網膜症による黄斑浮腫

レーザー手術

後発白内障切開、 糖尿病網膜症、 緑内障(虹彩光凝固術)、 網膜静脈閉塞症 
網膜細動脈瘤、 加齢性黄斑変性症

斜視手術

行っていません